ネットによる選挙活動が解禁されて・・・

参議院議員通常選挙が終わりました。結果については、すでに新聞等の報道にある通りですので触れませんが、以前このブログで紹介した注目点についての感想を書かせていただきたいと思います。

私が注目した点は、

  • ネットを使って、どんな内容が政党・候補者から発信されるのか
  • 発信された内容に対して、どんなコメントが書かれるのか
  • ネット選挙解禁によって投票率はアップするのか
  • 私の住んでいるエリアでの演説会や街頭宣伝の情報がちゃんと受け取れるか

の4つでした。

ネット選挙解禁によって投票率はアップするのか

まずは投票率です。参議院議員選挙の、過去3回について表にしてみました。

投票日 投票率(全国) 投票率(京都)
第21回 2007年7月29日 58.64% 56.37%
第22回 2010年7月11日 57.92% 53.71%
第23回 2013年7月21日 52.61% 52.05%

全国の投票率は、参議院議員選挙に限れば過去2番めの低さです。この数字を見る限り、ネットによる選挙活動の解禁は投票率の向上に貢献したとは言いづらいようですね。

では、実際にはどんな内容が発信されたのでしょう?

SNS を通じて発信されたこと

この選挙期間中、政党や候補者からの発信をキャッチできるような体制(?)をとって臨みました。その内容は、次のように体系づけられると思います。

  1. 候補者が街頭演説している様子
  2. その日の活動の内容や、政策を訴える動画へのリンク
  3. 候補者それぞれの政策
  4. その日の街頭演説や個人演説会の告知

この内、1番の街頭演説している様子を伝える発信がほとんどだったのではないでしょうか。中には、同じような写真ばかりが大量に発信され、受け手側としては「食傷気味」に感じた候補者もいらっしゃいました。私の知り合いからも「同じような写真ばかりで飽きた!」という声がたくさん聞かれました。

普段からインターネットをうまく使って政治活動を行なっていらっしゃる候補者は、やはりその辺りは上手です。逆に、急遽ネット対応に迫られた(と思われる)候補者は、見ている側からもバタバタ感が伝わって来ました。そんな、実際には投稿されない「行間」的なものも、実は同時に発信されていたのかもしれませんね。

政治は身近なものになったのか・・・

ネットによる選挙活動が解禁された事により、政治は私達市民にとってこれまで以上に身近なものになったのでしょうか?

私自身は、政治の方から私達に歩み寄ってくれると事を期待していません。期待するぐらいだったら自分から歩み寄った方が速いですから^^。なので今回の選挙では京都全域で行われたたくさんの街頭演説、個人演説会に参加して話を聞き、あわよくば関係者の方とツーショット写真を撮ろうと、時間の許す限り様々な場所に行って来ました。

街頭演説や個人演説会に行くと、やはりネットで書かれる文章には限界があるということを痛感します。それをもう少し簡単な言葉にするならば、当たり前ですが「ライブ感がない」のです。よく「選挙の当落は、握手した数で決まる・・・」的な言葉を聞いたことがありますが、あながち間違いではないのかな〜と感じるところです。

でも現実には、働きに出ている方や、演説会の時間が家事などの時間と重なっているなど、簡単に「行ってみようか」と思える所ではありません。「演説会に言ったら、政党からの勧誘のハガキなんかがいっぱい届くんじゃない?」などの話を聞くにつけ、やはり政治はまだまだ遠い存在なのかもしれません。だからこそ、

”ネットにしか出来ないことを考えていかなければ・・・”

私は、インターネットによるネットワークは「一人社会の集合体」なのではないかと考えています。一人社会であるが故に様々な軋轢も起こるし、それぞれの一人社会がひとつの方向に向くと、巨大なムーブメントにもなり得る存在なのだと。今回はその「一人社会」の中に「政治」というものが入ってきました。それが “許容” され、”興味” をもつ存在になり、”浸透” していくには、まだまだ時間が必要なのだと感じているところです。

この秋には、私の住む長岡京市の市議会議員選挙が行われます。当然、ネットを使った選挙活動は解禁です。この参議院議員選挙での教訓を生かして、出来ればもっと有効にネットを使って頂ければとおもいます。

ギャラリー

最後に、選挙期間中に撮りためたたくさんの写真をアップしたいと思います。この写真を見て、「バカだな〜」「ミーハーだな〜」と思うもよし、「今度は自分もこんな写真を撮ってもらおう」と思うもよし。それぞれの関わり方で、次にそれぞれの場所で行われる選挙を迎えられてはいかがでしょうか。

最後になりましたが、選挙期間中でお疲れにもかかわらず、気さくに撮影に応じてくださった皆さま、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました(民主党系の皆さんの写真が多いのは、たまたま知り合いが多かっただけで・・・)。

このブログは、(たぶん)市議会を扱う通常モードに戻ります〜^^


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